注文住宅に地下室を設けるメリット・デメリットとは?
注文住宅を建てる際に、地下室をつけたいと考えている方もいるのではないでしょうか。地下室と聞くと、秘密基地のような雰囲気もありワクワクしてしまいますね。地下室をつけたい場合、地下室をつけるメリットやデメリットを知っておく必要があります。この記事では、地下室を設けることについて注意点をまとめています。
注文住宅に地下室を設けるメリット
注文住宅で地下室をつけるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
土地を広く活用できる
住まいを建てる際、建築基準法により土地に対してどれだけの広さの住まいを建てることができるのかが決められています。しかし、地下室の場合は、条件をクリアすれば延べ床面積から除外できるということから、より広い住まいにしたい場合におすすめの方法といえます。
土地が狭くて充分な広さの住まいにならない場合、地下室を検討してみてもよいのではないでしょうか。3階建てに憧れているけれど土地の関係で難しい…という場合も、地下室や半地下にすれば、地下と2階建ての住まいで3階建てが叶います。
劣化が気になるものの保管場所として
地下室は、湿度や温度が大きく変化することがありません。このようなことから、湿度や温度の変化に弱いものを保管する場所としてもおすすめです。たとえば、お気に入りのコレクションの収納や、ワインセラーなどにする方もいます。
防音部屋の代わりになる
地下の場合は、音が周囲に漏れにくいというメリットがあります。このことから、楽器を練習したり、歌を練習したりする場所としておすすめです。防音部屋を作らなくても防音部屋の代わりにできるのです。
住まいが安定する
地下をつくることで、住まいの構造がさらにしっかりします。近年の日本では地震が増えているため、より構造を安定させたい場合は、地下室もおすすめです。
注文住宅に地下室を設けるデメリット
さまざまなメリットがある地下室ですが、地下室を作ることはメリットだけでなくデメリットも生じます。デメリットについてまとめておきます。
湿気が多くなりやすい
温度変化や湿度変化が少ないとされるのが地下室のメリットですが、実は雨の日は湿気がこもりがちになります。そのため、湿気をこもらせることがないように工夫しなければいけません。窓がつけられない分、換気設備は必ず必要です。
日光の光が入らない
注文住宅で、日当たりのよい住まいを希望される方は多いでしょう。日当たりがよいと洗濯物も乾きやすいですし、日中電気をつけなくても部屋が明るいです。
しかし、地下室は日が入りません。自然の光を地下室に取り込むことはできないので、暗い部屋になってしまいがちです。照明を工夫して明るくしましょう。
雨に注意が必要
地震には強い地下室ですが、実は大雨には注意が必要です。防水工事や排水設備をしっかり設けておかなければ、浸水してしまう可能性もあります。川の近くに地下室付きの住まいを建てる場合はとくに注意が必要です。ハザードマップも確認しましょう。
地下室をもうけるコストがかかる
地下室を作る場合、コストがかかります。地面を掘って作らなければならないので、通常の住まいより費用がかかってしまうのです。また、事前調査も必要なので、これらの調査費用もかかります。
地下室の設計を業者に依頼する際に注意するべきポイント
地下室のある住まいを業者に依頼する場合、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。注意点をまとめておきます。
地下室をどのように使うか決めておく
地下室の利用用途を決めておきましょう。利用用途を決めていないと、地下室を作ったのに使わない…ということが起こる可能性もあります。地下室で何をしたいのか決めると、本当に必要なのかどうかもはっきりします。
地下室の利用目的で多いのは、シアタールーム、楽器の練習部屋、トレーニングジム、ゴルフの練習スペース、子どもの遊び場、収納スペースなどです。それぞれの用途で必要な広さも設備も変わってきますので、用途は必ず決めましょう。
土地をよく調べる
地下室はどのような土地でも作れるわけではありません。事前調査で地下室が作れないといわれてしまうこともあります。地盤をよく確認しましょう。
通気性をよくする
地下室は湿気対策が欠かせません。カビが発生しやすくなるうえ、結露も生じやすいです。換気システムを導入することを検討しましょう。
日光の光を取り入れる工夫も
通常地下室は窓をつくることができず、太陽の光を取り入れることができません。しかし、設計の工夫で日光の光と取り入れることもできます。設計を依頼する会社が、地下室の設計を沢山手がけている場合、この点も相談しやすいです。
まとめ
注文住宅に地下室を設ける際のメリットやデメリットをお伝えしました。地下室があることで、土地をより有効に活用でき、広い住まいが叶います。しかし設計の費用や、地下室に取り付ける設備など施工費用が高くなりやすいので、しっかり予算を決めて相談するようにしましょう。地下室の設計の実績が多い会社に依頼するのがおすすめです。