分譲地のメリット・デメリットとは?

公開日:2023/01/15  


夢にまで見たマイホームをいよいよ建てる段階に至ったら、土地探しは避けて通れません。マイホームをどこに建てるかによって、住みやすさが変わってくるので、慎重な見極めが必要となります。分譲地は土地選びの候補として挙がる選択肢のひとつです。今回は分譲地がそもそも何であるのか、メリット・デメリットは何かなどを解説します。

そもそも「分譲地」とは?

分譲地は不動産業者や大手住宅建築業者などが所有する面積の大きな土地を、区画整備し、宅地として小分けに売り出される土地のことをいいます。もともとは住宅用の土地ではないところを買い取り、宅地用に整備していることが多いのが特徴です。住宅を建てるための土地として、水道や電気などのインフラを整備した状態で売りに出されます。

ほかの宅地との境界がしっかり決められ、擁壁(崖や建物などが崩壊しないために造られる壁)があるのも特徴です。分譲地の中には建築条件がついている土地と、そうでない土地の2種類があります。建築条件というのは、分譲地に家を建てる際のハウスメーカーや工務店が指定されていることをいいます。建築条件付きの土地では、家づくりの際に自分の好みでハウスメーカーを選べません。

また、建築条件付きの土地の中には、すでに建築されている住宅がセットで販売されているものもあります。住宅は着工前・着工中であっても購入可能ですが、内装・間取りの設計は原則できない状態になっています。もう片方の建築条件なしの分譲地にはなんの制約もないので、好きなハウスメーカーを選ぶことができます。

分譲地のメリット

分譲地は既に家を建てられる状態で販売されている土地のため、まずメリットとして挙げられるのは、すぐにでも家が建てられる状態にあることです。新築住宅を建てるにあたって、土地や建物の費用にばかり注目してしまいがちです。しかし、上下水道やガス、電気など生活の基盤となるインフラが整っていない状態で暮らすのは困難のため、当然インフラ整備が必要となります。このインフラ整備費用が思わぬ追加工事として、予算オーバーに陥りがちな原因のひとつです。そんなインフラ整備費が不要なことは、分譲地のメリットです。インフラ整備費がかからないことは、家の建築費用の把握しやすさにもつながります。

そのほかのメリットとして、家族ぐるみでつきあえるご近所さんと出会いやすいことが挙げられます。近隣の分譲地には同じような所得・世代の家族が集合しやすく、また家を建てる時期も同時期となるため、住み始めのスタートラインに差がなく、煩わしいルールのない状態で親世代・子世代それぞれが仲よくなりやすい特徴があります。

分譲地の優れた点として外せないのは、低コストで購入できる点です。分譲地は広大な土地をまとめ買いして、画一的な住居を建てることでコスト削減を実現しているため、一軒家を購入するよりも予算を低価格に抑えることが可能です。そのほか、分譲地を売り出している不動産会社や住宅建築業者のブランディング目的で、住みやすさや防犯性、デザイン性の高さなどの価値がつく場合もあります。

分譲地のデメリット

分譲地のデメリットとして挙げられるのは、インフラ代金が土地代に含まれがちな点です。土地の原価が分からないので、お得かどうかを判断し兼ねます。こういった場合には、似たような条件の分譲地以外の宅地でのインフラ整備費用を含めた建築費と比較した上で、どちらがよいかを判断する必要があります。また、通常の宅地と比べて交通アクセスが悪い傾向があります。購入を検討する際には、会社や学校、駅などからの交通アクセスをあらかじめ確認し、不便さが許容範囲かどうかの検討が必要です。

分譲地の最大のデメリットは、建築条件が設定されていることが多いことです。自身で自由にハウスメーカーを選びたい場合には大きなマイナスポイントとなります。また、完成した住宅が近隣住宅と似たような外観になる可能性が高いため、人と変わったオリジナリティを重視したマイホームを建てたい人には向きません。例外的に、売主が指定した追加料金を支払うことで建築条件を解除できることもあります。心に決めた施工会社がある場合には、不動産会社に問い合わせることをおすすめします。

分譲地を選ぶ際に確認するべきポイント

分譲地を購入する際に、あらかじめ重要なポイントを確認することでトラブルを未然に防ぐことが大切です。欠かさずしておきたい確認は、分譲地に建築条件がついているかどうか、土地代にインフラ整備代は含まれているかどうかです。

すでにハウスメーカーを決めている場合、分譲地ではない宅地に購入候補がある場合など、後悔が残らないように購入前にしっかり比較検討を重ねることが大切です。また、購入を検討している分譲地に既に住民が住み始めている場合には、生活の様子を確認することも有効です。購入した後はローン契約などもあり、マイホームを手放すことは困難です。大切な家族が生活する様子を想像し、満足して住めるような環境にあるか、将来のことを考えた上で決断することが大切です。

まとめ

分譲地とは一体どのようなものなのか、そしてメリット・デメリットは何なのかについて解説致しました。分譲地は不動産業者などが所有するまとまった土地をインフラ整備し、宅地として小分けに売り出される土地のことです。分譲地のメリットは購入コストを抑えられることや、マイホームの資金計画を立てやすいことにあります。デメリットとしては、建築条件がついた土地の場合はハウスメーカーを選べないことなどが挙げられます。

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