注文住宅の水回りに重要なポイントとは?

公開日:2023/09/15   最終更新日:2023/08/17

家

注文住宅を建てる際はデザイン性やインテリアなどにこだわる人も多いですが、水回り設備の配置や種類も重要な要素のひとつです。今回は注文住宅の水回り設備について、概要や間取り決めのポイント、各水回り設備に関する注意点などを解説します。これから注文住宅を購入する人、水回り配置に迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

具体的な水回りって?

注文住宅は間取りや設計、デザインを自由に決められるのが魅力です。

水回りについても当然自由に決定できるため、ある程度の知識を備えておくことが重要です。ここでは、水回りの概要や具体例、注文住宅購入の際に水回りについて決めるタイミングなどを詳しく解説します。

そもそも水回りとは?

水回りとは、日々の生活に不可欠な設備の中でもを使用する場所を指します。

具体的には、キッチン、お風呂、トイレ、洗面所の4か所です。「水廻り」「水周り」など、漢字の表記は複数種類あります。

水回りは毎日必ず使用する設備であり、どこにどの水回り設備を置くかは、住宅づくりにおいて非常に重要なポイントのひとつです。また、水回り設備には配管工事も必要となるため、費用面にも大きく関わることを頭に入れておきましょう。

水回りについて具体的に決めるのはいつ?

注文住宅の設計時は、まず大枠として、何階建ての住宅を何部屋に区切るかを決定するのが一般的です。

水回りは階数と部屋割りを決める段階で数や配置を決めることが多く、部屋割りとの兼ね合いも考えながら、慎重に決定する必要があります。

また、水回り設備を取り扱うメーカーは数多くあるため、どのメーカーのどの設備を採用するかはもちろん、それぞれの水回り設備を同じメーカーで統一するか、別々のメーカーにするかなども検討しなければなりません。

設備の種類によっては取り寄せまでに時間を要することもあるため、あらかじめ工務店やハウスメーカーに確認しておくと安心です。また、設備を決める順番としては、お風呂、キッチン、洗面台、トイレの順がおすすめとなります。

水回りの間取りはこう決める

快適な住まいを実現するために、水回りの間取り決めは非常に重要です。

どのように配置するかで、生活の便利さや使い勝手が大きく左右されます。ここでは、水回りの間取りを決める際のポイントについて、詳しく解説いたします。

コストカットを目指す場合は1か所にまとめる

先述の通り、水回り設備には配管工事が不可欠です。

水回りの位置がまとまっておらずあちこちに散らばった状態では、その分配管工事のコストが嵩みます。コストをできる限り抑えたいという場合には、水回りを1か所にまとめることで配管工事のコストを最小限にすることが可能です。

低価格が売りの建売住宅において、お風呂、洗面台、キッチントイレなどがすぐ近くに配置されているケースが多いのも、配管工事費用が関係しています。2階建住宅で各階にトイレを設置する場合などは、同じ位置に配置することで配管工事のコストを抑えられます。

家事動線を考慮して配置する

最近では家事動線にこだわって間取り決めをする人も増えていますが、家事動線づくりには水回りの配置も重要なポイントです。

たとえば洗濯機を設置する洗面所のすぐ隣にランドリールームとして、服を干すスペースを設けたり、親子で帰宅後に手を洗ってトイレ、入浴とスムーズに回れる配置を採用したりすると、暮らしやすいマイホームが実現するでしょう。

排水音にも注意する

水回り配置で見落としがちであるのが排水音の問題です。

排水音はトイレやお風呂のシャワーで気になることが多く、騒音が少ない夜中にはとくに気になりやすいです。そのため、過ごしやすさを考えて寝室とトイレを近くに配置してしまうと、トイレの排水音で目が覚めてしまうといった問題が起こる可能性もあります。

水回りにおける注意点とは

住まいの中でも、水回りは日々の生活において欠かせない場所です。

しかし、快適な生活を保つためには、各水回り設備に関する注意が必要です。ここでは、トラブルを未然に防ぐために知っておきたい各水回り設備の注意点について解説いたします。

お風呂

お風呂はもっともカビが発生しやすい設備であるため、換気扇の設置はもちろん、窓もつけられるとよいでしょう。窓は外から見えない場所を選ぶか、目隠しなどの工夫を取り入れることが必要です。

トイレ

トイレは家族の人数に合わせて個数を検討し、ニオイ対策としてリビングやキッチンからは遠い場所を選ぶのが無難です。

また、家族に高齢者がいる場合には手すりの設置なども検討しましょう。

洗面台

洗面台は基本的にお風呂場のに設置されます。

家族構成に合わせて広さを決定するのはもちろん、家族の人数が多い場合には洗面ボウルを2つ設置するのもひとつの手です。また、ドライヤーやタオル、メイク用品など収納するものが多いため、収納スペースは多めに確保しておくと安心です。

キッチン

ひとくちにキッチンといっても、対面タイプや壁面タイプ、アイランドタイプなどのさまざまな種類があります。

収納スペースとの兼ね合いなども考えながら、メリット・デメリットの両面を把握して使いやすいキッチンを選択してください。

まとめ

今回は、注文住宅の水回りについて検討するタイミングや間取り決めのポイントに加え、各水回り設備に関する注意点などを詳しく解説しました。注文住宅では水回りの配置も自由に決めることが可能であるため、できる限り近くに配置することでコストカットを狙ったり、家事動線を意識した配置で家事や子育てをスムーズにする工夫を取り入れたりすることが可能です。ただし、水回り設備では利用時の排水音が必ず発生するため、寝室との位置関係も考慮することも忘れないようにしましょう。水回り設備には間取りや配置のほかにも、それぞれ異なる注意点があります。家族が過ごしやすいマイホームとなるよう、水回り設備のメーカー・種類選びや配置は慎重に決定してください。

 

 

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