注文住宅の言った・言わない問題とは?対策はあるの?
注文住宅は人生で一番と言っても良いほど大きな買い物です。できれば楽しく円満に作業を進めたいですよね。しかし注文住宅ではトラブルが付き物。とくに「言った言わない問題」は業者と依頼者の関係を悪くする恐れがあるため、気を付けたい問題です。そこで本記事では言った言わない問題の原因とその対策をお伝えします。
どのようにして「言った・言わない問題」が起きるのか
コミュニケーションにおいて、言った言わない問題はしばしば議論の原因となります。ここで確認しておきましょう。
決めることが多い
注文住宅は特段惚れ込んだ施工会社でない限り「こんな感じで!」と気軽にイメージを伝えて建てられるほど簡単ではありません。
照明器具の種類、位置、大きさ、コンセントの位置、スイッチの位置、数、外壁の素材、色、イメージ、壁紙の色、窓の大きさなど、これ以外にも沢山決めることがでてきます。このように言った言わない問題は、注文住宅という商品の性質上致し方ない部分もあります。
口頭でのやり取りが多い
口頭でのやり取りが多いことも、言った言わない問題に発展しやすいので注意しましょう。
特に注意したいのが、電話でのやり取りです。電話は一見簡単に話し合いができるツールですが、記録が残りにくく、長々と色々話してしまいがちです。友達との電話でも知らぬ間に何時間も経っていたなんてことありますよね。
そのようなことを打ち合わせでもしてしまうと、何を決めたのか、確認したいことは何だったのかが不明瞭になります。電話での打ち合わせはしないほうが良いですが、どうしてもしなければならない場合には、しっかりメモを取って「言った言わない」が無いようにしましょう。
イメージの共有が出来ていない
「空よりもちょっと濃いめの青で外壁をつくりたいんですけど…」「床材はダークブラウンカラーで!」など口頭でイメージを伝えてもあまり伝わらないですよね。このようなイメージの共有不足も、言った言わない問題を起こす原因になります。
参加・不参加
打ち合わせに参加する方が変わるのも言った言わない問題を引き起こします。
例えば一回目の打ち合わせには夫婦で参加したものの、2回目はご主人様のみ、3回目は奥様のみで参加した場合などです。このような場合、夫婦間でしっかりと打ち合わせの内容確認ができていればよいのですが、話し合った内容を全て伝えるのは難しいですよね。
そのため不参加だった方から不満がでたりするのです。これは依頼者側だけでなく、施工会社側でも発生します。たとえば、打ち合わせの担当者と設計担当者が違う場合や、設計担当者が打ち合わせに顔を出さないケースなどです。
実際にトラブルに発展した場合の対処法
実際にトラブルに発展してしまった場合には、まず打ち合わせの記録を確認しましょう。
記録が無いのに「言った・言ってない」を繰り返していては、いつまでたっても打ち合わせが進みません。記録などの証拠が残っていないのであれば、問題を解決することは困難ですから、現状から最善策を模索するしかないでしょう。
その際、自分の意見を一方的に伝えるのではなく、客観的に冷静に話し合うのがポイントです。
「言った・言わない問題」未然に防ぐには?
言った言わない問題は起こってからでは、対処するのが難しいです。
では未然に防ぐ方法はないのでしょうか?ここでは言った言わない問題を未然に防ぐ方法をいくつか紹介します。
イメージは全て画像で共有する
先ほどもお伝えしたように言った言わない問題は、口頭でやりとりをした際に起こります。
そのため、内見や外観のイメージを伝える際には必ず参考画像や資料を用意し、お互いが一致したイメージを共有できるようにしましょう。
メモの達人になる
逐一メモをとるのも、言った言わない問題を解決する手段になりえます。
未然に防ぐ方法ではないですが、起こった時に円満に解決しやすくなるでしょう。
工期のスケジュールを蔑ろにしない
施工業者から工期スケジュールを貰えるため、必ず目を通し理解しておきましょう。
スケジュールはパッとみるだけでは不十分で、不明瞭な点や分からない点などがあれば質問し解消しておくことが大切です。
スケジュールを施工業者だけでなく依頼者側もきちんとチェックすることで、工事の進捗状況を確認し、遅れがでた場合には相談を持ち掛けるなど迅速な対応が可能になります。
時々現場に足を運ぶ
施工現場が遠い場合は、致し方ありませんが、施工現場まで行ける距離であれば時々工事の進捗状況を確認しに行くと良いでしょう。
自分たちがこだわりたい部分の工事が進んでいる時期には現場に足を運び、職人さんたちとコミュニケーションを取っておくこともポイントです。
まとめ
いかがでしたか?本記事では注文住宅で起こりやすいトラブルである「言った言わない問題」について解説しました。言った言わない問題は注文住宅の打ち合わせにおいて、起きてしまいやすいトラブルです。本記事で紹介したように、イメージを画像で共有したり、打ち合わせの記録をこまめに取ったりすることで、言った言わない問題を未然に防ぐことができます。もし問題が起きてしまった場合には、感情的にならず客観的に冷静に解決できると良いですね。