子ども部屋を設けるメリット・デメリットとは?レイアウトのポイントも紹介

公開日:2025/08/15   最終更新日:2025/09/18

子ども部屋

子どもの成長に備えて、注文住宅の購入時から子ども部屋の設置を考える人もいることでしょう。子ども部屋を設ける際は、メリットとデメリットを正しく把握し、レイアウトのポイントに気をつけて間取りを考えるべきです。本記事では、注文住宅の子ども部屋について詳しく紹介・解説をするので、ぜひ参考にしてみてください。

子ども部屋を設けるメリット・デメリット

まずは、子ども部屋を与えることに関するさまざまなメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

まずメリットとして挙げられるのは、自立心の育成です。アメリカなどの海外では、子どもが生まれた時から専用の部屋を用意する文化が根付いています。親子が物理的に距離を持つことで、自然と子どもが自立していく効果が期待できるとされているのです。

また、子ども部屋を持つことでリビングが散らかりにくくなる点も大きな利点です。おもちゃや学用品をリビングに置くと生活感が出やすくなりますが、専用の部屋があれば整理整頓がしやすくなり、家全体の快適さが保たれます

さらに、子どものプライベートを尊重できる点も重要です。小学生から中学生にかけて、自分だけの空間を求める子どもは少なくなく、そうしたニーズに応えるために子ども部屋は大切な役割を果たします。

デメリット

一方で、デメリットも存在します。最も懸念されるのは、親の目が届きにくくなることです。子どもが部屋にこもっていると、勉強に集中しているのか、ゲームや動画ばかりに時間を費やしているのか把握しづらく、近年ではオンラインを通じた交友関係や情報接触への不安もあります。

また、掃除の負担が増える点も見逃せません。子ども部屋が増えることで家庭内の掃除場所が広がり、片付けが苦手な子どもであれば一層手間がかかるでしょう

さらに、プライベートを好む子どもほど部屋に引きこもりがちになり、家族との会話が減少するリスクもあります。結果として、子どもの変化や悩みに気付きにくくなる可能性があるのです。

子ども部屋を用意する上での注意点

子ども部屋を準備する際には、子どもの成長や家庭内での関わりを意識した工夫が求められます。とくに大切とされるのは、扉にカギを付けないこと、部屋の位置選び、そして家庭内のルール作りの3点です。

部屋にカギをつけない

まず、部屋の扉にカギを付けないことが推奨されます。カギを設置してしまうと、子どもが部屋にこもりやすくなり、親子のコミュニケーションが減少してしまう恐れがあります。

また、万が一子どもが体調を崩したり事故に遭った場合に、すぐに部屋へ入れないというリスクも生じます。子どものプライバシーを尊重する姿勢は大切ですが、安全面や親子の関係性を考えると、カギのない環境が望ましいといえるでしょう。

子ども部屋の位置

次に、子ども部屋の位置については、リビングに近い場所を選ぶことをおすすめします。帰宅時に家族と必ず顔を合わせる導線をつくることで「ただいま」「おかえり」といった日常的な挨拶を交わす機会が自然と生まれることでしょう。

ただし、リビングに近い分、家族の生活音が学習の妨げにならないよう配慮も必要です。テレビの音量や会話の声に注意し、子どもが集中できる環境を整えることが求められます。

約束事を決めておく

最後に、約束事を決めておくことも重要なポイントです。親の目が届きにくい子ども部屋では、ルールがなければ子どもが自由に過ごしすぎてしまう可能性があります。

そこで「週末には必ずごみを出す」「スマホやタブレットの使用時間を1日1時間に制限する」「電子機器の充電はリビングで行う」「子ども部屋にテレビは置かない」など、家庭ごとに適したルールを設定しましょう。こうした決まりを設けることで、子どもが自分の部屋に責任を持ちながら生活できるようになります

子ども部屋のレイアウトのコツ・ポイント

子ども部屋を整える際には、単に広さを確保するだけでなく、家具の選び方や配置、部屋の形状といったレイアウトの工夫が重要です。

子どもの成長を見据えた家具選び

まずポイントとなるのは、子どもの成長を見据えた家具選びです。成長に伴い必要な家具のサイズや使い方は変化していきます。例えば、ベッドやタンスは大きくなり、衣服を掛けるハンガーパイプも徐々に高い位置が必要となります。

その都度家具を買い替えていては費用がかさんでしまうため、長く使えるよう調整可能な家具や年齢に応じてアレンジできるタイプを選ぶといいでしょう。こうした工夫により、コストを抑えつつ成長に寄り添った部屋作りが可能となります。

部屋の形

次に注目したいのは、部屋の形です。同じ面積の部屋でも、正方形か長方形かによって家具の配置の自由度は大きく異なります。とくにベッドや勉強机、収納家具などを置く場合、壁面が多い長方形の部屋の方が配置しやすく効率的です。

また窓の位置も重要で、家具で窓を塞がないように工夫しなければなりません。家具の高さやデザインを調整し、採光や通風を妨げないように考えることが快適な空間づくりにつながります。

家具のレイアウト

さらに、家具のレイアウト配置も子ども部屋の使いやすさを左右します。ベッドと勉強机を対面に置くことで部屋の中央にすっきりとしたI型のスペースを確保でき、全体が整然とした印象になります。

一方で、趣味や遊びのための広いスペースを確保したい場合には、ベッドと机をL字型に配置するのが効果的です。このレイアウトでは部屋の中央に空間が生まれ、友人を招いて過ごすにも適した環境になります。

加えて、ベッドの横にタンス、机の横に本棚や収納ラックを配置するなど、用途や動線を意識したレイアウトにすることで日々の動作がスムーズになり、子どもにとっても整理整頓がしやすい空間となるでしょう。

まとめ

子ども部屋は、自立心の育成やリビングの整理整頓、プライベート空間の確保など多くのメリットがある一方で、親の目が届きにくくなったり掃除やコミュニケーション不足といったデメリットもあります。そのため、扉にカギを付けない・リビングに近い配置にする・家庭内のルールを設けるといった工夫が重要です。さらに、成長に合わせて調整できる家具選びや部屋の形の工夫、用途や動線を考えたレイアウトを意識することで、安心かつ快適に長く活用できる子ども部屋を実現できます。

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