注文住宅の土地を探す際にチェックするべきポイントとは?
工務店やメーカーにばかり注目しがちですが、土地がなければ始まらないのが家づくりです。日当たりや風通しなど住み心地を大きく左右するうえ、学校や病院など近くに何があるかは生活の質を上下します。ここでは住宅メーカーに相談する方法と、不動産業者に相談する方法の2通りを見ていきましょう。
注文住宅の土地探しの流れ
おすすめは住宅メーカーに相談する方法です。土地と家を別々に探すと苦労するのが予算組み、ローンの手続きも面倒なことになりがちです。
住宅メーカーに相談する
もっともシンプルな方法です。理由は建てたい家を踏まえた土地探しが期待でき、さらに予算の設定やローン相談など窓口が1つで済むから。建てたい家や将来の希望を担当者に話すことで、おのずと流れは決まります。住宅メーカーのほとんどが不動産会社と提携しているうえ、中にはグループ内に不動産部門を抱えているところもあるでしょう。
不動産業者に相談する
土地と家はそれぞれの専門家に任せたいという方におすすめの方法です。流れはまず予算組みから。土地と家それぞれの予算を立てて、その内で条件にあった土地を探すのですが、土地だけで予算オーバーしてしまうと、家が建てられなくなる危険性があります。合計の予算を立てて住宅メーカーに相談し、残りを土地に回すという方法のほうが間違いないかもしれません。
条件に優先順位を付ける
エリアや近隣の施設、日当たり・広さなど、土地を構成する条件にはさまざまなものがあります。すべてが希望通りという土地はまず見つからないため、もっとも優先したい条件は何かを決めましょう。
土地の調査・契約
契約の前に土地が家を建てるのにふさわしいかの調査を行いましょう。くわしくは“注文住宅の土地を探す際にチェックするポイント”でお話します。
つなぎ融資を依頼
土地の代金をまかなうために、住宅ローンが下りるまでのつなぎ融資を依頼しましょう。土地代金だけでなく、住宅建築には手付金や中間金、最終金など折々の場面で現金が必要になります。そのためにもつなぎ融資は重要になるのです。
注文住宅の土地を探す際にチェックするべきポイント
日当たりや風通し、通勤・通学の便、病院やスーパーなど近所の施設といったチェックだけでは充分とはいえません。購入予定の土地まで実際に足を運び、購入後に後悔がないようにしましょう。「失敗した!」と思っても、簡単に買い換えることができないのが不動産です。
災害時の備え
自治体が公開しているハザードマップを参照して、購入する土地の災害リスクについて調べましょう。対象となっている災害は、洪水や津波、高潮、地震などです。
また地盤サポートマップなど、民間企業が公開しているものもチェックすることで、備えはより万全になるうえ、ほかに公開されているデータを参照することで、住宅を建てる際に地盤改良が必要かどうかも、ある程度予測できるでしょう。
朝や夜、平日の様子
休みの日に見にいくだけでは、その土地のことを調べたことにはなりません。曜日や時間帯を変えて何度も足を運び、購入予定の土地の様子をチェックしましょう。
土日には気が付かなかったけれど、平日には近所にある工場からの騒音やニオイが気になる、昼間には気にならなかったけれど、夜には酔客や店からの騒音が気になるといったことは、土地探しにありがちです。
ご近所の様子
どんな方がご近所さんになるかもチェックしておきましょう。「家や庭木の手入れは?」「停まっている車は?」など外観からでも、かなりの情報が得られるものです。
ライフラインの整い方
「電気や水道、ガス管が近所まで引かれているか?」「下水の処理方法は何か?」など、ライフラインについてもチェックしておきましょう。
注文住宅の土地を探す際の注意点
土地探しは住宅メーカーに依頼することがおすすめです。予算組みがシンプルになるうえ、家づくりの窓口も1つになります。しかし、それは注文住宅を建てることが大前提、土地探しだけをやってもらうというのは、住宅メーカーも面白くないはずです。
つまり住宅メーカー選びは、今後の暮らしを左右する大きな要素です。できるだけ多くの情報を集め、慎重に行いましょう。
希望通りの土地はない
予算を伝えて土地探しを始めると、希望通りの土地はないことに気がつくことでしょう。広さや立地など、何かしらの難があるものです。そこで大切になるのが優先順位、下位の条件は思い切って捨ててしまうことも必要です。
また、ここでも重要になるのが住宅メーカーによる土地選び、日当たりなど少々の難がある土地でも、住宅メーカーなら建てる家でカバーしてくれることもあります。うまい妥協点を探すことも、土地選びでは大切です。
まとめ
土地選びのおすすめは、住宅メーカーと相談しながら進めることです。予算組みが楽になるうえ、資金計画の相談にも乗ってもらいやすいでしょう。ただし、思い通りのものが見つからないのが土地選びです。土地が満たしてほしい条件に優先順位を付けて、ある程度の妥協を行いつつ、土地選びを進めてください。