注文住宅の打ち合わせって重要?順調に進めるポイントを解説!
注文住宅を建てたは良いものの「もう少し○○になっていれば良かったな」「この部分どうにかしたいな」など、完成系をみてどこか納得できない方は意外と多いです。本記事はそのような失敗をしたくない方に向けて、注文住宅の打ち合わせについて解説します。よくある失敗例から打ち合わせを順調に進めるポイントなどを解説しています。
注文住宅の打ち合わせでよくある失敗例
理想の住まいを実現するためには、注文住宅の打ち合わせは重要なステップです。
しかし、時には思わぬトラブルが生じることもあります。ここでは、注文住宅の打ち合わせでよく見られる失敗例について、注意すべきポイントを紹介いたします。
業者と依頼者のどちらかの意見に偏る
施工業者によっては、自分たちの商品にとても自信があり「このような形がベストです!」「こういった間取りにしましょう!」など意思が強いケースがあります。
またこのケースとは対照的な依頼者側の意見を全て鵜呑みにし「YES」と答える施工業者がいるのも事実です。両者のような、どちらかの意見に偏る打ち合わせでは、後々意見の食い違いがおきやすくなります。
理想的なのは、依頼者の意見を上手くくみ取り、難しい設計は「難しい」と言える施工業者です。
業者と依頼者側とのギャップ
また業者と依頼者側とでギャップが起こることも打ち合わせでよくある失敗です。
ギャップが起こる要因としては主に以下の2つがあります。
①イメージの共有が上手くいかないこと
②担当者が違うこと
まず一つ目のイメージ共有に関しては、イメージの乖離があることで起こります。
施工業者は外壁の素材や質感、色見、部屋のサイズ、採光量など現物をたくさん見ているため、建てた後のイメージを持ち合わせていますが、依頼者側はそうではありませんよね。
そのため依頼者側が「こんな感じにしたいんです」と言葉でイメージを共有しても、業者と依頼者側ではイメージしているものが変わってしまうのです。
2つ目の担当者が違うケースは、設計者が現場に来ず、営業の方が代わりにヒアリングを行う場合に良くある失敗です。「依頼者側→営業担当→設計者」の間での情報伝達が上手くいかず、イメージギャップが起こってしまうのです。
時間的余裕が足りない
請負契約前までは、時間をとって沢山打ち合わせをしてくれていても、請負契約を結んだ直後から打ち合わせを急に急かされる場合があります。
これも打ち合わせでよくある失敗のひとつです。
このような業者は、請負契約後から着工までの打ち合わせ回数を減らし、スピーディーに建物を建てることが目標となっており「お客様に良い家を提供する」ことよりも「お客さんと契約を結ぶこと」が最優先になっている業者にみられる傾向です。
このような業者に引っかからないためにも、請負契約を結ぶ前から相手の発言をよく聞いておくことが大切でしょう。
注文住宅の打ち合わせを順調に進めるポイントとは
打ち合わせを気持ちよく進めるためには、施工業者の技術もありますが、依頼者側の準備や工夫が意外と大切です。
ここでは注文住宅の打ち合わせを快適に進めるポイントについて解説します。
予算の設定
注文住宅は、お金を出せば出すほど質の良い大きな家を建てられます。
だからこそ予算をしっかりと決め、どこにどのくらいの金額をかけるのかを検討しておくことが大切です。1990年代には「住宅の予算は年収の5倍」などと言われていましたが、現在は平均年収を鑑みて年収の6倍程度が平均的な予算とされています。
希望と要望
どんな間取りにしたいか、どんな内見・外観にしたいか、設備はどうするかなど、注文住宅を購入する際にはイメージすることがたくさんあります。
しかし、先ほどのお伝えした通り言葉だけでは上手くイメ―ジが伝わらないことが多いのも事実です。
そこでイメージを伝える際には、イメージに似ている物件の画像や写真などを用意しておくことをおすすめします。お互いが同じ画像をみていればイメージの大きなズレは防ぐことができるでしょう。
言った言わない問題も一緒に対策
言った・言わない問題とは「○○の時にお伝えしました」「いいえ、聞いていません」といった具合に、施工業者と依頼者側の意見が食い違ったときに起こる問題です。
ここではそんな言った・言わない問題の原因と対策をお伝えします。
「言った。言わない問題」の原因
この問題が起こる原因には打ちあわせの期間が長いことや、決めることが細かいこと、注文住宅の購入が初であること、イメージの共有が出来ていないことなどがあげられます。
言った・言わない問題が起こってしまった場合には打ち合わせの記録を確認し、どちらかのミスであれば修正してもらう。
その時点でもう取り返しの付かない問題であれば、最善策を出し合い、折衷案を飲むしかないでしょう。そうならないためにも、次は起こらないようにする方法をお伝えします。
言った・言わない問題を起こらないようにする方法
言った言わない問題が起こらないようにするには、まず打ち合わせの記録を残しておきましょう。
いつ何を決めたのかをしっかり文面や写真として残しておけば、問題が発生しても大きな問題にはなりません。
また毎回の打ち合わせで分からないことがあればその場で質問し解消しておくことや、目を通す図面や書類に関して、十分な理解をしておくことが大切です。また気兼ねなくコミュニケーションがとれるよう、日頃の態度にも気を使い関係性を保つことも重要です。
まとめ
本記事では「注文住宅の打ち合わせ」について、打ち合わせでよくある失敗例や、打ち合わせを快適に進めるポイント、言った・言わない問題などを解説しました。注文住宅の打ち合わせは、決めることが沢山あり、小さな情報の伝達ミスが大きな欠陥に繋がることもあります。打ち合わせの際にはきっちりとメモをとり、その日に決めたことを総括してお互いに間違えの無いように心がけることが大切です。