注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブルとその対処法について解説

公開日:2022/11/15   最終更新日:2022/12/23

起こりがちなトラブルとその対処法
家の購入は多くの人にとって一生に一度の大きなイベントです。その中でもとくに注文住宅は、ハウスメーカーとの細かいイメージのすりあわせや決定しなければならない事柄が多く、トラブルも発生しやすい買い物です。この記事では注文住宅購入時にありがちなトラブルとその回避方法などについてご紹介します。

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注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブル

公益財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」のデータによると、2020年3月までに解決している紛争処理事案1,525件のうち、注文住宅でのトラブルが全体の66%にものぼっています。

実際にはどのようなトラブルが起きているのでしょうか。注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブルを見ていきます。

工期が遅れる

工期とは、着工してから引き渡しまでの期間のことです。注文住宅を購入する際には事前に契約書を交わします。

基本的には契約書に着工日と引き渡し日が記載されていて、その日程通りに作業を完了する必要があります。一般的に工期は平均4か月程度といわれていますが、天候などの予期できないでき事で遅れることもあります。

図面や打ち合わせと完成物に違いがある

これは希なケースとはいえますが、図面と完成した家に違いがあることもあります。

本来であれば施主の合意なく図面を変更したり、違う作業をしたりすることはあってはなりません。ただ、作業中に話し合いで決めてしまったことは図面に残らず、トラブルになりやすい傾向にあります。

思っていたものとイメージが違う

施主側は建物に関して詳しくないケースが多く、打ち合わせの段階から詳細のイメージを伝えるのが難しいこともあります。

プロに任せれば大丈夫、と業者任せにしてしまうことで、完成した家がイメージと違うというトラブルも起きやすいのです。

施工ミスや設備の不具合

住宅は実際に住んでみないと分からないことがたくさんあります。引き渡し時の確認では大丈夫だったことでも、実際に住んでみて不具合が見つかることもあります。

引き渡し後に見つけた場合、修正の依頼や日程の調整が非常に面倒で、トラブルに発展してしまうことがあります。

着工後の近隣トラブル

作業が開始されると作業車両の出入りも多くなり、近隣住民とのトラブルになるケースがあります。

お金のトラブル

住宅は高い買い物なので値引きを求めるケースが多いとは思いますが、あまりにも多くの値引きを求めた場合、その分のしわ寄せが工期や仕上がりに影響することもあります。

また、注文住宅を購入する際には当初の見積もり金額だけでなく、着工後に決まった追加工事などの代金も必要になります。またローンで組める部分以外に、現金での支払いが必要になるものもあるので注意が必要です。

注文住宅のトラブルを防ぐためには?

注文住宅のトラブルを防ぐためには何が必要なのでしょうか?何よりもまず自身で住宅に関する知識を身につけることです。

そして、家に対してこだわりたいポイントと妥協できるポイントをはっきりとさせた上で、施工業者との話し合いに臨むことも重要です。

住宅購入の際の契約書は、聞き慣れない言葉も多く、ボリュームも多いため、読み込むのは大変な労力がいりますが、契約内容をしっかり把握することはその後のトラブルを防ぐためにも大事なことです。そのほかにも、以下のような点に注意してトラブルを防ぎましょう。

実績のある、信頼できる施工業者を選ぶ

・施工業者の担当者との連絡を密に取る、またはにとれる担当者を選ぶ

・着工前の近隣へ挨拶は、施工業者だけでなく自分でもしっかり済ませておく

・内覧の機会にはしっかり確認、気になる部分は写真などで記録を残す

・お金は一括で先払いしない

・追加工事を打診された場合は、必ず見積もりをとる

実際にトラブルが起きてしまった際の対処法

前述のような、事前の準備をした上でもトラブルになってしまった時はどうしたらよいのでしょうか。

住宅のトラブルは解決に時間と労力がかかることですので、適切な方法で冷静に対処することが重要です。

住宅瑕疵担保責任保険について確認する

住宅瑕疵担保責任保険は、法律で義務づけられている法律です。引き渡しから10年間の雨漏りと基本構造へ補償をするものです。この保険の内容に当てはまる内容であれば、保険を適用させることでトラブルを解決できます。

第三者機関や専門家に相談する

・国民生活センター:日本全国に消費生活相談窓口があります。

・法テラス:法律が絡むトラブルを相談できます。国が設立した機関で、法的トラブル解決のための窓口になります。利用料は無料です。

・公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター:住宅の欠陥や依頼先とのトラブルなど住宅トラブルに関する幅広い相談を取り扱っています。

身近な人に相談をする

トラブルに対して冷静に対処するためにも、自分の中にストレスをため込まないようにすることも大事です。身近な人に話を聞いてもらうことで、安心感を得られることもあります。

まとめ

この記事では、注文住宅に関するトラブルと対処法についてご紹介しました。注文住宅を購入することは、人生の中でも大きなイベントになります。

施工業者の選定から売買契約、費用の捻出、工期中の見守りチェック、引っ越しなど、短い期間にこれまで経験したことのないほど多くの重要な事項が発生します。

多大なストレスと労力がかかることではありますが、一生の中でのわずか数か月のことです。納得のいく注文住宅を購入できるよう、ぜひ参考にしてください。

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